お知らせ

ホーム > お知らせ > 4周年記念誌"風のささやき"発行しました

4周年記念誌"風のささやき"発行しました2012年05月06日

「風の道(富山)」が活動を開始してもう4年になりました。

当初は、参加者も少なく、ゼロのこともありました。それでも、この様な場所が必要であることを信じる心は揺らぐことはありませんでした。今は、多くの方が参加しています。

 

個々の死がどの様な死であれ、大切な人を亡くすことは、残された者たちの心に大きな深い悲しみを残します。

それにしても、この会に参加して感じたことは、「自死」に対する周囲からの心ない偏見の深さです。これは、その後の家族関係などにも影響を及ぼし、「生きづらさ」という現実的な形となって、遺された者の人生に大きく長きにわたって関わってくるものです。勿論、温かく支えてくださった方々がいらっしゃったことは、参加者の多くが感謝とともに語られます。その方々には、心からありがとうと申し上げます。

 

大切なことは、その人がどのように死んだかではなく、その人がどのように生きたのかだと、私たちは考えています。また、逝った人の尊厳、そして遺族たちも自らの尊厳を守りながら歩んでいける世の中でありたいとも願っています。

原稿をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。身を削るようにして書かれたのだと思います。

このささやかな冊子が、多くの人々の自死遺族への理解のきっかけになるよう期待しています。そして、この冊子の言葉のどれかでも、同じような苦しみと悲しみを抱える遺族へのエールとなるよう祈ってやみません。