誰が風を見たでしょう。2012年05月07日
”誰が風を見たでしょう。”という歌をご存知でしょうか。
確か、小学校の時に習いました。何となく口ずさんでいました。好きだと自覚したのは、いつ頃だったか憶えてはいませんが、ある時、これが外国の人の歌詞だというこを知りました。誰の詩なのか気にはなっていたのですが、生来のものぐさか、いつかどこかで分かるものだと思っていました。一昨日、朝方、突然、インターネットで検索してみようと思い立ち、「誰が風を見たでしょう」で検索してみました。でてきました!
これは、イギリスのヴィクトリア朝の女流詩人クリスティーナ・ロセッテイのThe Wind(風)という詩でした。そして、西條八十訳でした。
ヴィクトリア朝にラファエロ前派の画家ダンテ・ガブリエル・ロセッテイという画家がいましたが、実は、なんと!彼の妹だったのです。
”誰が風をみたでしょう。
僕もあなたも見やしない。
けれど、木の葉を震わせながら、
風は通り抜けていく”
英語の詩の題は ”The Wind”
Who has seen the wind ?
Neither I nor you;
But When the leavas hang trembling
Who has seen the wind ?
Neither you nor I;
But When the tree bow down their heads
The wind is passing by.
中学生でも理解できる静かな心にしみる詩ですね。小さな声で朗読してみましたら、韻もふんでいて、心地良かったです。